コスモ石油カップ ソーラーカーレース鈴鹿'96結果情報


8月10日


予選


作業風景(29KB)
最後の調整です
まずは予選の前に、フリー走行があります。バッテリーがもったいないので、走らずに……なんてことはできないので、ファーストドライバーに2周、セカンドドライバーに1周走ってもらいました。計算上では登れないはず(笑)の8%の坂道が登れたようで、私はほっと一息つけました、が、モーターのトリップは相変わらず。一度トリップすると、車を完全に停止してからじゃないと再スタートできません。いかにトリップさせずに走るか……それがタイムに直接響いてきます。
 次は予選!!果して予選を通過することができるのでしょうか?

 などと考えている間に、予選は始まりました。予想では9分をきれば、予選は通過できるはず(結構大甘の予想)……しかし,フリー走行では、押えて走ってもらったということもあるでしょうが、1周11分でした。果してどこまでタイムを縮めることができるのか?
 予選のタイムアタックというものは、二周目のタイムが記録されます。つまり、一つのタイムを作るのに、最低でも2周走らなくてはいけないのです。(1周目のタイムはカウントされない)

1周目 10:57
2周目 08:51

ここで一度ピットイン、他のチームのタイムを睨みます

やっぱり予想は甘かった!!
どうやら7分代を出さなければ予選は難しいようだ。もう一度タイムアタック!

1周目 07:40
2周目 08:07

ああっ!2周目の方がタイムが遅い……事情を聞くと、やはり足を引っ張ったのはモーターのトリップ。1周目のタイムでさえ、一度トリップしたとのこと。トリップさえなければ7:20を出すのも夢じゃなかったのに……

 ここで私たちのピットでは動きが激しくなってきます。予選に通ったのか通っていないのかが良くわからないのです。とにかく予選落ちしていたときの為に、嘆願書を書くことに(予選落ちしていても、嘆願書を出せば、推せん枠で決勝に出られるかもしれないという、すばらしい(笑)制度があるのです)

 結局、それも杞憂に終わり、わが関西大学太陽エネルギー研究会は予選を無事?通過したのでした!!

ドライバー(26KB)
語らうドライバーふたり
ちなみに、塀の上に乗って
ると怒られますので、真似
しないで下さいね(笑)
予選(25KB)
後ろにいる小さな車体が
私たちのWINGLARE IIIです
……ほんとうに小さいな(--;

決勝第1ヒート


 ここまで読んできて、あれ?と思った貴方はかなりの鈴鹿通(^^;)
 バッテリーの残量が、もったいないもったいないと繰り返し書いていますが、決勝ならいざ知らず、フリー走行や予選などで、バッテリーの残量を気にしているチームはあまりありません。
 それは多くのチームが、予選用と決勝用のバッテリーの両方を用意しているからです。私たちのチームでは新神戸電機様からバッテリーを頂きました。何の実績もなく、本当に走るかどうかもわからないチームにです。それを考えると、「鈴鹿に出るので、もう一式、決勝用のバッテリーを下さい」なんて厚かましいことを言える人間は、メンバーの中には誰一人としていなかったのでした……。
 なんて理由で、私たちは決勝にそなえ、予選でもバッテリーの残量を気にして走っていたのでした(気にしてただけで、節約して走るなんてことはしなかったけど(笑))

記念撮影
スタート直前に記念撮影(笑)
 決勝第1ヒートは、まずファーストドライバーで挑むことに。前日、計算した予定をドライバーにつたえる。その内容は、コースをいくつかに区切り、その区間を何キロで走ればいいかというものです。無論、ろくなデータがないので、予定にしたがって運転できたとしても、最後まで止まらずに動き続けられるという保証はないのですが……。

 なにはともあれ、レースは始まりました。

 さすがに乗り馴れているだけあって、安定した走りをみせ、ほぼ9分半と予定通りの走り!3周走ったところでドライバー交代のためにピットイン。
 そして6分23秒もの時間をかけてピットアウトしたのでした(^^;)
 で、セカンドドライバーにも同じ予定で運転してもらうことになっていたのだが、予定の時刻を過ぎても戻って来ない!?しばらくすると、ピットにドライバーから電話が。「動かへん(;_;)」リセットスイッチを働かせたり、電源を入れ直してもらったが、いっこうに動かない……あわれWINGLARE IIIは、第1コーナで残り2時間を過ごしたのでした。もっとかわいそうなのはドライバーかもしれないけれど(あの炎天下の中で……)でも、鈴鹿のコース上で昼寝をするという貴重な体験をしたわけだし……ね(^^;)ちなみに、マーシャルの方からポカリスエットを頂いたそうです。あまりに可哀想だと思ったのでしょうね。ドライバーは大変よろこんでました。ありがとうございました(^^)

 しかし、なぜ快調に動いていたWINGLARE IIIは急に止まってしまったのでしょうか?第1ヒート終了後、牽引車にひきずられ運ばれている最中にメンバーの一人が気づきました。あまりといえばあまりに簡単な原因を知ったとき、私は思わず涙が出そうになりました。ここには詳しくは書きませんが……。
 ちくしょう!2時間返せ〜〜といつまでも嘆いていても仕方がない。他のチームより長く充電できて良かった!とプラスに考え、明日のレースに望むのでありました(^^;)

走行中(33KB)
快調に走るWINGLARE III
充電中(31KB)
すこしでも充電を!!


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