太陽電池の冷却


 レースの合間、ソーラーカーの太陽電池の部分に、水をかけているのをよく見かけます。これには当然理由があります。
 これは太陽電池が、その温度によって出力が変わってくるためです。太陽電池は温度が低ければ低いほど効率良く(低すぎると問題があるとは思いますが)発電し、反対に温度が上がると、その出力は落ちてきます。もうすこし詳しく書くと、こうです

 太陽電池の温度が上がれば、電圧は大きく下がってきます。反対に発電される電流は増えるのですが、それはもう微々たるものです。出力というのは電流値と電圧値との積で表されますから、当然、温度が上がると出力は下がっていくのです。

1.発電量を増やす為に、太陽光がもっともよく当たるようにしてやる。
2.でもそうすると太陽電池の温度がどんどん上がって行く(しかも太陽電池って黒いから……ね?)
3.で、発電量が落ちて行く……
 みんな2から3へと移行していかないように、一生懸命水をかけたりして少しでも発電量を増やそうとしているんです(なかにはドライアイスを使っているチームもいました。一瞬太陽電池から煙が上がっているように見えてびっくりしたことがあります(笑))

ちなみに下に挙げているのは、太陽電池の温度特性を示したグラフです。

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 で、太陽電池を冷却する具体的な方法ですが、霧吹きを使いましょう。但し、水滴には気をつけましょう。水滴だらけで長時間放置すると、水滴のレンズ効果で太陽電池が焦げることこともあります。冷却のためにはひたすら水をかけ続けるのが吉、作業をちょっと休むと、太陽電池の上の水はお湯と化します。休憩するときは水滴を拭き取ることを忘れずに

 レース場で霧吹きを忘れた時はどうしましょうか?
 そんな時は慌てず、ペットボトルのジュースを買って来て、みんなでおいしく頂きましょう!
 その後、ペットボトルの蓋に安全ピンやクギなどでいくつか穴を空け、簡易シャワーを作るのです。あとはひたすら太陽電池に向かってビュー!

下の図は、その実物です

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